先日会社の友達にこの話題を振ったら、9割の人は誤解していたので記載します。

今回はタブーと言っても軽い話題です。


徴兵制
についてです。


「 徴兵制 」の事を政治家やメディアの人間がテレビや新聞で言おうものなら、極右扱いされて総叩きにあいます。


私の周りの反応も世間の反応も一緒なんでしょうが、

「 徴兵制 」を実施すると、「 戦争が起こり易い 」と思ってる。


これは、真逆です。

「 徴兵制 」 を実施すると、「 戦争は起き難い 」のです。

これが世界の常識なんです。


世界の常識が日本の非常識


明確なデータが出てるんですが、いつも戦争を起こしてる国アメリカで、議会や閣僚に戦争の経験が無い人が多ければ多いほど戦争を起こしている。

ちょっと考えれば当たり前の話なんですが、戦争経験があれば誰も戦争をやりたいと思わない。

イラク戦争の前にリベラル派の議員が「 徴兵制を復活させるべきだ 」と言ったのはそういう意味です。

戦争経験が無い奴らが戦争を起こす訳です。

この事が現代の日本人には分かり難いのだが、これはメディア、政治家の責任である。


日本では憲法改正すると、徴兵制が復活して戦争を引き起こすと左翼の共産党や社会党が主張するのだが、ヨーロッパやアメリカでは全く逆で、共産党や社会党のような左翼政党や、戦争に反対する人ほど、「 徴兵制が大事 」 だと言う。


これは、日本では一切報道もされない。


フランスで徴兵制撤廃の時に、最後まで撤廃に反対したのは 左派政党のフランス社会党、共産党であり、徴兵制を廃止に賛成したのは保守議員達だったんです。

日本とは全く逆の構図です。

「 徴兵制 」 があると、権力者だろうと、金持ちだろうと、政治家だろうと戦争に行かなきゃならくなるので、彼らが何を考えるかというと、「 戦争を止めた方が良い 」と考えるのです。


戦争の抑止力は、「 徴兵制 」 からしか生まれないという考えは世界的には常識です。


現代アメリカの問題


アメリカでは、1973年のベトナム戦争終結とともに徴兵制は廃止されました。

以前は、人格や行動、性格に問題がある人は、集団生活で問題を起こし危険なので、新兵訓練の適正審査段階で2割以上が振るい落されていました。

映画:フルメタル・ジャケットを観ると分かりますよ。
フルメタルジャケット

現在では兵士不足からそのハードルはドンドン下がり、問題が多い人や、犯罪歴を軽減するために軍隊に入り戦場に行くようになっている。

これが以前アメリカで大問題となったのは、20万人のアメリカ軍兵士のうち、罪逃れの悪人が軍に入り、世界中の各国で犯罪を犯し、軍人の犯罪率は史上最大になりました。

収容所で捕虜を裸にして写真を撮ったのが大問題になった事があるが、問題を起こした兵士を取材したテレビを見たら、彼らはアメリカでは極貧でトレーラーハウス住まいの年収100万円とかで家族暮らしなのです。

彼らをイラクに連れて行ったら、どんな事態が起こるか想像付くだろうに!!

50年前は、名門大学出身者の6割近くが軍に入っていたのが、今は1%未満になってます。

エリートと呼ばれる人達が軍隊に入らなくなり、兵士の質が落ちているのだが、これがどうい問題を引き起こすかがアメリカで論議を呼んだ事があるが、一番の問題は、アメリカの国会議員のほんの数%しか軍隊経験者が居ないのである。

そんな人達が戦争をして良いかどうかを決定して良いのか?というのが問題です。

また、同時に家族を軍隊に入れてる国会議員が数人しかいない。

いくら戦争して兵士が死んでも決定権を持っている人には無関係だという事である。

昔の軍隊の人達


日本も欧米も元々は、町民や農民は戦争はしなくてよく、金持ち、地位の高い人ほど、良い生活をする代わりに国を守る義務を負い軍隊に入ったのである。

「ノブレス・オブリージュ(※)」 と言う考え方が浸透してました。

※金持ち、権力、社会的地位の保持には責任が伴う事

イギリス王室は王子がネイビーに入るのは、この考えからである。


戦争を開戦した連中


イラク戦争をしたブッシュ政権内で、実際の戦争経験があるのは、パウエルさん以外はいませんでした。
コリン・パウエル

開戦賛成のブッシュ大統領、チェイニー副大統領とは反対に、パウエルさんは戦争反対の立場を貫き、政府から追放されました。

ブッシュは父のコネで軍歴詐称して広報官に在籍しただけで、それすらサボり実戦に参加した経験なし。
04_ブッシュ

チェイニーに至っては、徴兵を5回も拒否し逃げ回った奴です。
ディック・チェイニー

彼らは戦争で誰が死のうと、身内が危険な目に合う事は無いのである。

そして、メディアの後押し(※)もあり、戦争に突入していく。

※ ニュースな話 ねじ曲げられた情報 ■ 世紀の大ウソ イラク戦争 参照
 

徴兵制の持つ一番重要な意味


徴兵制の持つ最も重要な意味は、決して戦争する事では無く、地位の高い人、金持ちの人達が、人種の違う人や貧しい人達と寝食を共にして、同じ釜の飯を食べ、命さえも共にする経験をする事にあります。

彼らが後に国を動かす立場になった時に、貧しい人、地位の低い人の立場も尊重し、彼らの気持ちになって世の中を動かしていく。これこそが重要な事である。

当然、経済も福祉の政策にも影響してきます。


ジョン・マケイン


この軍隊経験が殆ど無い政治家連中を何とかしようとしてるのが、ジョン・マケインさんです。
00_マケイン
共和党の上院議員ジョン・マケインさんは、個人的にアメリカで一番好きな政治家です。

彼は自分の子供たちを最も死亡率の高い海兵隊に入隊させる事で、世間に軍隊に入隊させる重要性を示しています。

また彼も元海軍士官であり、祖父、父と代々海軍でした。
02_マケイン

マケインさんは、ベトナム戦争で爆撃機に乗っていて撃墜され、ベトコンに囲まれライフルストックで肩の骨も砕かれボコボコにされ、治療もされないまま捕虜収容所に送られて、その後マケインさんの父が海軍の提督である事が北ベトナム軍に知られ、人質として交渉の材料として解放されるところを、マケインさんは拒否しました。それは仲間の捕虜が拷問されているのに、自分だけ解放されたら示しが付かないとの理由からでした。
03_マケイン拷問後

その後、捕虜として5年半拷問されます。その拷問で歯はボロボロ、後遺症で肩より上に手が挙がらない、また1973年ベトナム戦争に敗北し釈放された時は36歳で髪は真っ白。
02_マケイン釈放白髪

釈放後、身体に障害を負い軍人として挫折し政治家に転身します。

そして凄かったのは、1993年から ベトナムとアメリカの国交回復の為に働きます。

自分を拷問した看守達に会い握手してまわり、「もう戦争は終わったんだからもういいじゃないか」と話しております。
05_マケイン_拷問した人に会う

そしてついに、1995年にベトナムとアメリカの国交回復を彼は成し遂げます。
07_マケイン_国交回復

その後、大統領候補にまでなりますが、ブッシュと大統領戦で負けてます。

ブッシュは、「 マケインはベトナムで散々拷問されたから頭がオカシクなってる 」噂を流し、右派メディアが一斉にネガティブキャンペーンをします。これはブッシュの頭脳の策士カールローヴが仕掛けたからでしょう。

また、マケインさんは、妊娠中絶肯定派で聖書に反する意見であった為に、共和党最大の支持基盤であり票の重いバイベルベルトに住む約3000万人いるキリスト教福音派に蛇蝎(だかつ)の如く嫌われました。

「キリスト教福音派に支配されている共和党はオカシイ!建国の精神である政教分離の法則を破壊している」と至極まともな事を言っております。

また、イラク戦争後、ブッシュ政権がグアンタナモ基地で捕虜を拷問しているのに大反対しているのはマケインさんです。

なぜこういう人格者になったかと言うと、やはり戦場に行き、貧しい人達と生死を共にしてるからだと思います。

この経験がある人と無い人とでは、これほどまで人格に差が出るのかと。
08_マケイン_大統領選

軍歴詐称のブッシュや、徴兵から逃げ回ったチェイニーなどが、戦争しろ!と言った所で信じられる訳が無いんです。

シビリアンコントロールがあるとは言え、兵士の方が戦争には非常に慎重です。

過去の歴史を振り返ると良く分かります。
 
こういう事を世間の人にもっと知って欲しいです。

決して不幸な歴史を繰り返さない為にも、日本は少なくとも政治家、教師は自衛隊に半年の入隊経験を義務付けるべきだと思います。