たまにはリアルタイムで   
最近ニュースなどを見て、言いたい事が山がほどあっても、記事にするのが遅くなってどうでも良くなってる事だらけなので、今回はリアルタイムに比較的近いのですぐ記事書いてアップします。(記事アップ優先なので絵は最小限です。)誤字脱字は見直さないので、多分こうだろうと、読み解いて下さい。

先日の小柄対戦は個人特定の心配は少ないですが、少し時間置きました。明日なら大丈夫かな。。(こんな事に気を使うのがホント面倒くさいので、偽装番号でかけたら、次からは早めにアップします。)


民法抜本改正   
約120年ぶり「 民法 」が抜本改正されますので、この辺りの話を。また、少年の殺人事件があったのでここにも触れようかと。

ただ知ってる知識を並べるだけで、専門家でも何でも無いので何となくで読んで下さい。多分合ってると思います。

あと私の理解してる言葉で記載するので、一般で説明されてる内容と多少違うかも知れませんが根本は同じだと思います。


法律の基本    
まず、「 民法 」の説明の前に、基本から、

「 憲法 」ですが、我々一般国民は、選挙によって政治家に政治をする権限を与えてますが、この政治をする人達がやってはイケない事を決めるのが「 憲法 」です。
要は、権力から我々一般国民を守る為の法律であり、国民を縛る為の法律では有りません。

「 刑法 」は、「 憲法 」の下では、個人の自由が認められてるけど、この個人の自由を制限するのが「 刑法 」です。
例えば、人の物を盗んではイケないとか、人を殴っちゃイケないとかです。これは、個人の自由の範囲を超えてるので罰するというものです。

「 民法 」は、一般の人々の関係性を定めたものです。
例えば、物の貸し借りだったりです。

女性の再婚禁止期間   
先日のニュースで、大リーガーのダルビッシュと、妊娠した山本聖子さんが、「 民法 」の規定で女性(聖子さん)は離婚後は6か月結婚出来ません。また、離婚後300日以内に生まれた子供は、前の夫の子供と推定します。

これは、誰が父親だか分からなくなるとの趣旨と、子供の身分を保証する法律なんだが、こんなの今は「DNA鑑定」で一発で分かるん時代なんだから不要だろう!

お勧めノンフィクション本   
ちなみに、「DNA鑑定」に関連して、去年読んだノンフィクションでは下記が滅茶苦茶面白かったです。

殺人犯はそこにいる
隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件 清水 潔  (著)
殺人犯はそこにいる
足利事件と言われる幼女誘拐殺人の疑いで、菅家利和さんは逮捕され、その後、冤罪で無罪確定しました。DNP鑑定が決めてで逮捕されたが、まだDNA鑑定が非常の精度が低い頃に実施されて逮捕されました。

菅家利和さんの会見 


著者の清水潔さんは、編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞等の賞を幾つも受賞しており非常に優秀なジャーナリストなんですが、この本の中で「ルパン」と呼んでいる真犯人にまで辿り着いてますが、警察は逮捕しません。なぜ警察・検察が動かなかった理由に迫る書です。
この事件以外にも、桶川ストーカー殺人事件では、警察より先に犯人に辿り着いた「伝説の記者」です。

悪魔の法律    
私は理系だったので大学では民法は勉強してません。国家資格試験にて民法が試験科目で論文試験なので、キッチリ理解しないと答案が書けないから仕方なく勉強しただけでしたが、その後実家の手伝いで不動産交渉をするに当たっては、それなりに役立ちました。

ちなみに、試験勉強では、177条「不動産登記」 709条「不法行為による損害賠償」の2つが一番重要とされる法律です。直接不動産に関連に関する法律は流石に頭に入ってます。(それ以外はほとんどは忘れたけど。。)

今は廃止になった、民法に「短期賃貸借制度」というアウトローご用達の悪魔のような法律が有りました。

これは家を売りたい人が居ても、そこに賃貸している人の権利の方が優先するので、売る事が出来ないという趣旨の法律なんですが、

要は、賃貸して借りてる人を守る法律だったんですが、H15年の10年前に廃止になるまでは、特にアウトローの人がこの法律を悪用してました。(私も対抗手段として悪用した事はあるのですが。。)

この法律のせいで、相当モメた事もあります。


例えばですが、
「善人Aさん」が、「Bさん」にお金を貸す代わりに「物件X」に担保を付けます。(抵当を付ける)
「Bさん」さんは、お金を返さないので、抵当を付けた「物件X」をBさんから明渡させて、売ろうとすると、
Bさんは、悪人Zと、賃貸契約を昔から結んでいたという「偽の賃貸契約書」を過去の日付に遡って作って、
悪人Zは、「短期賃貸借制度」を主張して、物件Xに住み続けて、「善人Aさん」は大困り。
悪人Zは、明渡料を請求する訳です。
これに対抗するには、「賃貸契約書」が偽である証拠を揃える必要があります。

まあ、いまだに悪用できる法律は他にも有りますが。。

記載しだしたら、ドンドンを記載しようと思った趣旨とズレてきましたね。。

少年法 第61条   
ニュース:
川崎市の中学1年生が惨殺された事件で、神奈川県警は2月27日、ようやく川崎市に住む18歳の少年と、17歳の少年2人を殺人容疑で逮捕しました。

手口が卑怯極まりなく、憤りを覚える事件ですが、「 少年法 」と「 メディアの報道 」について記載します。

「 少年法 第61条」で、本人を特定するような報道が出来ません。

「 少年法 第61条」とは、名前がダメとか、顔がダメなだけでは無く、どこの誰だか分かるような推定が出来るような情報は一切ダメです。

こんな法律は、普通の国では存在しません。

この法律は憲法とほぼ同時に、アメリカが持込みました。

1940年代後半は、アメリカ全体がリベラルな時代(アメリカの影響 政治思想編参照)に持ち込んだ制度が、憲法であり、この少年法(ジュブナイルロウ(juvenile law))です。

その後アメリカでは、ドンドン見直しが進んでいるにも関わらず、敗戦直後の枠組みが残ったままになってます。

現在はアメリカで殺人が起きた時に、実際に合った事件ですが、ニューヨークタイムズで実行犯の少年の名前も顔も出るどころか、実行犯の親、兄弟まで写真付きで出ます。

これは、少年事件の場合には、どういう家庭環境の中で育ったかを知る権利があるし、それを伝える義務もあるからです。

アメリカでこれを匿名にするなんて法律を出したら、修正憲法第一条違反(報道の自由)でこんな法律はまず通りません。

ところが、日本では匿名です。

なんで、被害者が実名顔出してで、犯罪を犯した犯人が匿名なんだよ!!!

なぜか日本では、憲法擁護の連中も、少年法61条は合憲と言うけど、どう考えたって憲法21条違反(表現の自由)だろ!

少年法の悪影響   
しかも今回の事件でネットで犯人と思しき、顔・名前・住所・自宅写真は出てて、しかもそれがウソかホントか分からない!!

その情報をネットで出す人の大半が匿名で出すから、無責任で何ら処罰も受けないから、ウソ流しても分からない。

このタイミングに乗じて、嫌いな人の名前を出して犯人のようにしたてる事も可能な訳です。

ウソを流すと名誉棄損で訴えられるような、大手の責任のあるメディアが、ちゃんと報道して、逮捕されたのは、コイツとコイツとコイツと言えば、何がデマだったかも分かるはずです。

これが報じられないせいで、デマが永遠のデマのまんまです。大問題です。

この手の凶悪少年犯罪で、20才まで顔も名前も出ないなんて、どの国探したって見つからねぇぞ!!

日本の「少年法」は世界的に見たら、極めて異常な法律である事は知っておいた方が良いです。



「 民法 」の改正の話からズレて、殆ど話してませんね。

最後に簡単に、

今回の抜本改正は、 簡単に言うと消費者側の利益を保護しようとしてます。

例えば、賃貸で借りたら敷金は修繕費で取られちゃいますが、今後は経年劣化(段々とボロボロになる)については払わなくて良くなります。

あと、「 民法 」の改正で、飲み屋のツケの時効が1年から5年になります(笑
 
我々の身の回りに関わるので、1冊くらい雑誌でも読んでおくとよいかもしれませんね。

民法大改正