最近忙しい過ぎて、ニュースを見て突っ込みどころ満載でも、記事にする時間が無かったのが、ちょっとだけ時間取れたのでしてみます。(前記事の画像・動画を貼るだけなら、時間無くても作れますけどね。)


日経新聞より 2015/4/22
首相官邸にドローン落下、テロ対策の弱点が顕在化 
 
 首相官邸(東京・永田町)の屋上で22日午前、小型の無人飛行機(ドローン)が落下しているのが見つかり、警視庁が機体を調べた結果、微量の放射性セシウムを検出した。ドローンは農業分野で導入が進むなど用途が広がっているが、現状では飛行に関する規制がほぼない。今回は誰にも気づかれずに官邸上空を飛行しており、テロ対策の弱点が顕在化した。
ドローン2
画像はイメージです。

 
ニュース見てたら、「これは危機管理上大きな問題だぁ~」とかテレビでコメンテーター連中が言ってたけど、木を見て森を見ずというか・・バカなんで笑ってしまいました。



立地と危機管理
テレビで指摘してる人は居ないようだったけど、(と言うよりも、流せないのかも)

危機管理の観点から言えば、テロが頻発してる国の官邸・国会議事堂と比べると日本は全然違うんですよ。

首相官邸、国会議事堂の周りなんかは、高層ビルや、たいして高級でも無いホテルまで建ち並んでるんだから、可搬型のスティンガーミサイルでホテルの窓から官邸に向けて狙らえるんだから。
スティンガーミサイル

そっちの方がよっぽど警戒すべきで、小さなラジコンヘリのドローンどうのこうののレベルじゃ無いんだろうに。


アメリカのホワイトハウスとかキャピトル・ヒル(アメリカの国会議事堂)なんかは、ハンディの可搬型のミサイルで狙えるような所に立地してないし、そんな近くに高層ビルなんか建てさせないしね。

国会議事堂、首相官邸のロケーションと立地のセキュリティーの関係からすりゃ、「 何を寝ぼけた事言ってるんだよ 」って話だね。

こんな程度の事なら本でも指摘してる人が山ほどいるから、危機管理の専門家の 佐々 淳行(※)(初代内閣安全保障室長)さんとかね。メディアの人間は、こういう基本中の基本から勉強した方が良いね。


危機管理と後藤田五訓
※危機管理という言葉は、佐々(さっさ)さんが作った言葉です。
 
警察庁長官時代の後藤田正晴さん(元副総理・内閣官房長官)の部下の時代に、後藤田さんに命令されてジョン・F・ケネディが暗殺された時に、アメリカの身辺警護のやり方を全部聞き出してきて、日本の警察に輸入したのも佐々さん。

この時の話の舞台裏は面白過ぎます。JFK暗殺直後だけに、アメリカ官邸からインターポールから何から一切取り持ってくれない無いのを、全部たらしこんで聞き出してきます。
佐々淳行著書

佐々の本は色々読んでますが、どれも面白いです。

特に危機管理に関しては、昔に佐々さんの本を参考にして、自身の仕事に当てはめて対応しました。
後藤田五訓
有名な後藤田訓

佐々さんが中曽根内閣で内閣安全保障室長を務めたとき、内閣官房長官の後藤田正晴さんから受けた五つの訓示。指揮官と部下の双方のための訓示になっています。

「1.省益を忘れ国益を思え」
は、何十年前から今現在も抱えている日本の大問題ですね。

年初の記事 ● 国の大大大問題 「 特別会計 」 なんかは、役人の省益優先した大問題ですね。

「2.悪い本当の事実を報告せよ」
は、危機管理の基本中の基本ですね。良い情報なんて後回しで良いんです。悪い事こそ、いの一番に報告すべきなんですね。

「3.勇気をもって意見具申せよ」
は、自分はこう思いますという対処法を一番良い案は通らない事が多いので、次善策含めて3つは提示しろです。

 「4.自分の仕事で無いと言うなかれ」
は、ホント嫌な仕事しか来ないんですって、自分の仕事で無いと言って争うなと、自分の仕事であると言って争えって事です。

「5.決定が下ったら従い、命令は実行せよ」
ではあるけれど、例え自分の意見と違っても一度決まったら、それに従って実行せよ!って事です。 良~く言うんですよ。「3.」で意見具申した俺の考えと違うってね。一旦決まったら従わないと統率なんて取れないんですよ。


私も部下に2.3.5は良~く言ってます。
 


崩壊寸前だった危機管理
その佐々さんが言ってたんだけど、民主党政権で日本のセキリティ強度は20年以上前に逆戻りしたそうです。

民主党政権下では、危機管理上の秘密情報が、中国を含めた海外にダダ漏れで、一から立て直ししなきゃならないような状況に戻ってしまったって事です。
佐々淳行_民主党政権は秘密を漏らす

また、小泉総理の凄腕の総理秘書官で、現政権の内閣参与をしている飯島勲 さんが政権交代した直後にテレビで話してたんですが、政権交代で現政権の参与に関わった段階で、日本政府の中枢の「官邸」は崩壊寸前だったそうです。
 
政権交代後に、飯島勲さんが調査したところ、官邸スタッフのカードが1000人以上、うち80人近く左翼思想のメンバーから、前科持ちまでいたそうです。

ほとんど、コミンテルン(ロシア共産党のスパイ連中)に乗っ取られていた、近衛文麿内閣の末期のような状態だったって事になります。

ちなみに、飯島勲さんの著書「リーダーの掟 」は、ロシアのプーチンが絶賛してます。
飯島勲
飯島勲さんは、参与になってこの辺りの危機管理を全部立て直すと当時(2013年1月の政権交代1か月後あたり)話してました。小泉進次郎さんの後見人でもあります。



朝日の盗聴事件
あと、佐々さんは、映画「突入せよ! あさま山荘事件」の主人公 役所広司さんが演じてる人です。当時の現場指揮官でした。
突入せよ! あさま山荘事件

#あさま山荘事件の裏話も面白いです。どうやって人質が生存してるかを確認しようとしたとかね。ネズミに盗聴器付けろなんて案まで出たそうです。
鉄玉による人質救出は、東大安田講堂事件でやろうとしたら、文化財破壊に当たるからダメだと言われて、佐々さんが昔から温めてた案だったそうです。
あさま山荘事件の裏側

ちなみに、これも佐々さん(元警察官僚)が最近言ってたんだけど(ネットの生放送だったかな・・)、「朝日新聞」は親中でガチガチの左派のメディアなのは、このブログでも何度も言ってますが(※)、あさま山荘事件で警察と対決した「 連合赤軍」側を朝日は応援してた訳です。

なので、警察とは対峙する関係だったんで、警察情報なんか取れる訳が無いのに、警察情報を朝日新聞がスクープを連発したのを、怪訝に思い徹底して調べたら、警察が朝日に盗聴されてたそうです。

(※) 【錬金術】投資と韓デリ ~ライジング~ ●メディアの反応 で、記載しましたが、政治から経済から戦後ず~~っと誤って報道してきた。
 

これを利用して儲けろ!!
話を元に戻して、「ドローンをいかに制限するか?」とかテレビでコメンテーター連中が話してるのを見て、セキュリティー・安全保障の優先順位からいけば、そんな事じゃないだろ!!

今回捕まった奴の所持してた「ドローン」は中国製で、ベンチャーのDJI社のファントムです。
DJI_ドローン
DJI社のファントムは1機10~20万円。中の装備によって値段は違うらしい。高性能だと50万~とか。
それをさらに改造して高性能化して犯人は使ってたらしい。

このDJI社 100万機 を出荷してるんだって!!

部品は日本製が多いらしいが、計算してみれば、1機10~20万円として x100万で

何千億の産業じゃねえか!!

なんで、これを日本国内メーカーでやらないんだ!!

「ドローンをいかに制限するか?」なんて議論じゃなくて、

「 日本国内メーカーで開発して促進させろ 」って議論をしろよ!
DJI_ドローン2
贅沢品なんだから、ちょっと高めに税金徴取すりゃ、何百億か税収になるだろ。

押さえつけるんじゃなくて、官邸とかセキュリティーが高い地域を飛行させるには、GPSを装着して政府が監視可能にしないと飛行出来ないとかにした方が、よっぽどセキュリティー上も安全じゃないの!!

これが遥かに高性能化して、オートパイロット化すりゃ、ちょっとした輸送にだって使えるかも知れないじゃん。日本独自の新たな産業になる可能性だってあるでしょ。

まあ、私は速攻で
これに絡んだ投資先を見つけますけどね。 

こんな ぶっ飛んだ 話をメディアでする奴は居ないだろうからしてみました。

チャンチャン(世紀末毒談風にしてみました)