11/29 追記

● 原油と世界各国の凌ぎ合い 


追加金融緩和バブルで、今週は2日に1度ペースで谷通いしました。
(家庭の事情で、キャピタルゲイン分は自由には使えないんだが。。)


以下、フーゾクと全く持って無関係の話です。 興味無い方は読み飛ばしてください。


勝手ながら、「ニュースな話」 として、こんな話もしてみます。不評ならこれっきりで。



トヨタ自動車が、先日発表したFCV(燃料電池自動車)についてです。

これについて、私の考察 を記載します。


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● 夢のような新技術
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プリウスは、ハイブリッド車で燃料電池とガソリンの両方で走りますが、これはガソリンすら無い番です。要は、燃料電池だけの 水素燃料電池車 になります。



三分間の「給油」で無く「給水素」で化学変化で電気を取り出し、実に「600キロも走る」って言うんだから驚きです。

42_0_FCV車
@ トヨタ ホームページより


しかも、排気ガスが一切出なくて、水しか出ないってんだから

∵ 水素ガス(H2)は燃えても水(H2O)しかできないため 

地球温暖化問題、CO2削減 など 大きく改善しますね。

(但し、ニュースな話 ねじ曲げられる情報  12/8 記事 記載してますが、CO2と温暖化の相関があるとは言えません。)
 

トヨタはハイブリッドの技術に行き過ぎて、次世代の新型ディーゼルに負けるんじゃないか?って言う話があったのですが、一発逆転ですね。


次世代の新型ディーゼルが、リッター120キロ走ると言われて脅威でしたが、リッターどころかガソリンゼロ!!の水素だけって。。



しっかし!すっんげ~~~な!!


この技術は応用が利くでしょうね!!


こんな世界を変えるような仕事に携わってみたいですね。


まず、水素ステーションの整備が予定されている地域 で売り出すらしいので、当然世界中に「水素ステーション」とパッケージで日本は売り出すでしょうね。




てな訳で、このトヨタの発表を見てから、「水素ステーション」の会社を幾つか色々と調べて 投資対象になるか? 調べてみました。 個別銘柄は控えますが、イケそうですね!!!


11/29 株価状況 追記

水素ステーション 関連銘柄 (一部) 笑顔が止まりません

42_4_岩谷産業_株価
42_5_太陽日酸_株価





※投資は各自 自己責任でお願いします。


水素ステーションには、大きく分けると2通りの仕組みがあるそうです。(このニュースを受けて、今回勉強しました)
42_1_水素ステーション
42_2_水素ステーション


さらに17週連続で原油価格が下落してますが、 このニュースと関連付けても考える事ができますね。


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● 原油にどう影響するか?
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原油価格は、ここ数年は1バレル 100ドル程度の水準を維持だったんですが、今年10月以降に一気に落ちました。

この理由ですが、エネルギー関連会社に勤めてる友達に教えて貰ったんですが、

原油は、1バレル 100ドル を超えてくると、他の代替エネルギーを開発する正当性が出てきてしまうそうです。

「原油が高いから、コストはかかるけど、シェールガスでも掘ってみよう!」 などと。


そうなると、世の中のインフラが、シェールガスに対応してくると 原油 が売れなくなるので、サウジアラビア あたりが、それを防ぐ為に 原油価格 を操作してるらしいとの事。


逆に、通常は、原油は、1バレル 100ドル 以下になってくると、サウジが減産して価格を維持するような相場形成をしてるらしい。


とこが、今回は、サウジが減産しておらず、ドンドン石油を産出しているのは、シェールガス潰しに出ているのでは?? との推測です。(事実かは分かりません。)


昔は、1バレル 30ドル時代もありましたからね。まだまだ下がる可能性があります。

「 原油 」 まだまだ売りですかね!(一切責任持ちませんが。。) 

※投資は自己責任でお願いします。




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● 原油と世界各国の凌ぎ合い 
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OPEC(中東などの産油国でつくる石油輸出国機構)が 11/29 原油減産 を見送りました。

これで、さらに原油価格が急落しております。

19週連続で原油価格が下落です。

少し世界情勢にも触れてみます。

原油価格の下落原因の一つは、前述の「シェール潰し」があるのですが、さらに世界情勢が絡んでいます。

ポイントは、「サウジアラビア」、「イラン」、「ロシア」です。


OPEC は、イラン、イラク、クウェート、サウジアラビア、ベネズエラ の加盟国なんですが、「サウジアラビア」と、「イラン」は、宗教対立も含めて非常に仲が悪いです。


前知識として、
①「イラン」は、世界を敵に回して核開発を行っています。

②「イラン」は、原油価格が高くないと採算が合いません。高い値段で無いと国内経済が持たないんですね。

③「イラン」は、イスラム教 シーア派の大国です。

④「サウジアラビア」は、イスラム教 スンニー派の大国です。

⑤「サウジアラビア」と「アメリカ」は友好国です。

⑥「アメリカ」は、ウクライナ問題から「ロシア」と仲が悪い。

⑦OPECの今回の決定の会合前にも、「イラン」は原油価格を上げて欲しいとお願いしてましたが、「サウジアラビア」は、今回「イラン」を叩き潰すのに良い機会だと考えています。

⑧「アメリカ」のシェールガスも、これ以上 原油価格が下がると開発が止まってしまいます。

⑨シェールガスは、1バレル 80ドル くらいの水準で無いと採算が合いません。

⑩今回、の減産見送りで原油が、1バレル=69ドル台をつけ、70ドルを割り込みました。




アメリカ」の思惑は、

シェールガスの開発スピードが止まり打撃だが、今回この減産見送りでも黙っている理由は、「イラン」を潰す方が国益に叶うと考えているからです。また、同時に「ロシア」も潰す事ができるのです。

ロシア」は、世界最大の天然ガスの産出国であり、輸出の7割近くを占めている生命線だからです。
これにより、「ロシア」は財政的に困窮します。


対「イラン」、対「ロシア」 を考えると合理性がある訳です。



サウジアラビア」の思惑は、

イラン」を潰す事ができて、かつ、「アメリカ」のシェールガスは、OPECにとっての最大の競争相手ですから、シェールの開発スピードも鈍化させたいと考えている訳です。



この辺りまでは、現状でも世界情勢などに詳しい人なら、指摘する人もいると思います。


ここからさらに、「日本」としての対応について私の意見を。

(そのうち、元外務省の主任分析官 佐藤優さん辺りは指摘すると思いますので、それより早く分析したぞとの事で残しておきます)

「原油価格の下落」
 ↓
ロシアが困窮する」
 ↓
日本が手を差し伸べる事によって、「北方領土問題の解決」に近づく事ができる。


と考えております。

かつて、橋本龍太郎首相は、ロシアのエリツィン大統領 と、もう一歩の所で「北方領土問題の解決」に近づきました。

これは、「ロシア」 が経済的に一番困窮していた為、北方領土問題を解決するから 「日本」 に経済的な手助けをしてほしい という バーター取引が裏で交わされていた為でした。


エリツィンが辞任せずに続けていれば、今は解決している問題かも知れません。


ロシア」 の困窮は、外交的に利用可能なのです。これを利用して 「北方領土問題の解決」 して欲しいです。


「外交」、「外務省」、「ロシア」 について、深く知るには、佐藤優さんの本が、凄く面白いです。
お勧めは下記です。

42_06_佐藤優本
国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて 佐藤優(著)


ベストセラーです。ただ、初めて読むと結構難解なので、繰り返し読むと味わいが深くなります。

佐藤優さんは経済は素人ですが、外交はホント説得力があります。(プロなので当たり前ですが。。)



ちなみに、旧ソ連が崩壊には、幾つか理由がありますが、その内の一つが原油にありました。

1980年代半ば、ソ連、アメリカは軍拡競争をしていた時代、アメリカはレーガン大統領。

原油価格は、1986~1988年にかけて一番下がっております。

実は、これは意図的に原油価格を下げていたんです。


ソ連 を潰すには、ソ連の経済を破綻させるのが一番との事で、当時、アメリカとOPECが結託し原油価格を意図的に下落させていたんですね。

これにより、当時軍拡競争していたソ連は、資金源が枯渇し、アメリカに付いていけなくなりました。

原油というツールが、ソ連崩壊の1つの引き金になってたんですね。


後述の「海賊と呼ばれた男」の中にも書かれていますが、日本も 第二次世界大戦に負けた理由は結局、原油にありました。

原油 は20世紀最大の魔物でだった訳です。

だからこそ、今回の トヨタの発表は、世界を変える可能性のある発明なんですね。

巨大資本 トヨタだからこそ、この発表まで至りましたが、通常の企業なら、オイル利権に発表前に潰されてるでしょうね。


上記までが、11/29 追記
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日本における、石油に関しての知識を楽しんで付けるには、 
 
42_3_海賊と呼ばれた男

海賊と呼ばれた男 百田 尚樹(著) を読むといいですよ。

敗戦直後に奮闘した 出光興産 創業者 出光佐三さんをモデルとした話です。

震えるほど面白かったです。

出光佐三さんが60歳の時に、戦争に負け 焼け野原になり 一代で大きく築きあげた会社資産がゼロになりま
す。

この時の多くの従業員の首を一切切らずに再建に命をかけます。

世界中のオイルメジャーとも戦います。


この本を書こうと思った切っ掛けは、東日本大震災で日本全体が落ち込んでるときだったそうです。

わずか、70年前に こんな男達がいたんだ!

焼け野原になった日本を、一から立て直して、僅か20年で戦勝国であった、イギリス、フランスを追い抜いて世界第二位の大国にしたんだ!

そのDNAが我々の身体には流れてるんだ!


その思いを知って貰いたいとの事だそうです。

身につまされます。