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一気に書きます。時間が無いので絵も無しです。後で時間がある時にでも絵は足しておきます。(時間があればですが) 見直して無いので誤字脱字だらけで、同じ事を繰り返し言ってるかも知れませんが読み解いて下さい。


ウソ 情報の歪曲(前編)の後編を書こうと思いましたが、もっと基礎的な事から理解しないと説明し難いので、今回記載します。


ダウ平均投資術
 


この説明はしようか迷いましたが、やる場合は自己責任で投資して下さい。

言うまでも無くアメリカと日本の株式は密接に影響しております。

極端な話、「 投資 」は「 NYダウ平均株価 」の前日終値を見るだけでも勝つ事が可能です。(負けても責任持ちませんけど)


まずは、簡単に「 NYダウ平均株価 」の説明をします。

NYダウ平均株価:アメリカの株価指数で、代表的な30社から株価を計算します。

一方で日経平均は、代表的な225社の株価から計算します。

東京とニューヨークの時差は14時間なので、ニューヨーク証券取引所の終了が16時、この時に日本時間の朝6時です。

東京証券取引所は朝9時から前場が始まるので、前日のニューヨークの動きと同じように動くことが多いので、NYダウ平均株価を注目する事になります。


以前、紹介した私の仲間のC君は、会社員しながらNYダウ平均株価が大きく動いた翌日は(基準は各自で考えて下さい)、会社は午前休して朝から投資します。これだけで年間相当稼いでおります。(具体的な投資の仕方は各自で考えて下さい。)


ちなみに、予想にて、

条件付きですが、どこかで日経平均2万円を超えてくるとお話しましたが、

円安にプラスして、日経平均が調整時期に大きく下がれば 最大3兆円分を日銀がつぎ込んで調整するんですね。

初心者は、ズバリ「 ETF 」を買え と断言しましたが、その根拠は下記にも記載しました。

まあ、今年1年全体でみて日経平均が下がる事はまず有り得ないでしょう。



本題に入ります。


アメリカ経済の思想
 


日本経済はアメリカ経済の影響を受けますが、その根本思想を理解してないと分からない事だらけなので、その説明をします。

逆に言うと、その根本思想が分かると理解できる事だらけで、次の大統領選挙でどこが勝つかでの投資先まで見えてきます。

アメリカは共和党のブッシュ時代に、2007年にサブプライムローンというデタラメな住宅ローンと、投資銀行の暴走を野放しにし、世界的な不況に突入しようとします。


この時FRBバーナンキ議長(アメリカの中央銀行総裁)は、1929年の世界大恐慌を徹底研究しており、FRBが十分に通貨を刷らなかった事が原因だと結論付けており、徹底して金融緩和し、それに合わせて世界中が金融緩和します。

ところが、日本だけは金融緩和をロクにしなかったので、以前説明したように 、国家間の為替は、国と国とのお金の総量(マネタリーベース)の相対比率で決まるので、相対的に円の量が少なくなり、超円高不況へと突入し、円高対策をしない政府・日銀に愛想を付かした輸出業の製造拠点は海外流出し雇用状況は悪化の一途を辿ります。

ここは以前説明したところです。

では、なぜ、「 共和党 」のブッシュは、金融の暴走を野放しにしたかは、アメリカ経済の「 保守 」と「 リベラル 」の思想が理解出来ると分かります。

アメリカ経済の対立軸
 


「 共和党 」の経済における「 放置する(自由にする) 」と言う イデオロギー(政治思想)が原因です。

80年代の「 共和党 」のレーガン政権以降は「 自由主義経済 」が30年続いてきました。(一時だけ「 民主党 」クリント政権を挟む)

ブッシュ政権で大赤字に転落したアメリカ経済を建て直す為に、「 自由主義経済 」とは逆の「 リベラル経済 」にて、政府が経済コントロールをする必要性がでてきて「 民主党 」のオバマ大統領が登場しました。

この対立が「 共和党 」と「 民主党 」で、「 保守 」 と 「 リベラル 」である。

「 共和党 」と「 民主党 」の違いと、「 保守 」 と 「 リベラル 」の違いが明確に答えられる人が、深く投資をやってる人で無いと案外知らない人が多いです。


経済的な「保守」と「リベラル」の違い
 


「 保守 」の思想

経済における「 保守 」とは「 自由主義 」です。

ルールなど無しで自由に競争し経済活動をすれば、安くて良い商品を作る人が勝って悪い商売をする人は負けるだろうと言う、経済は放置して置けば結果として良いモノが出回って良くなるだろうという考えです。

この思想の根本にあるのは、宗教です。

神様が居るから自由にしてても経済は良くなるという考えで、「 紙の見えざる手 」と言います。また、キリスト教プロテスタントの宗教に予定説というのがあり、世の中の全ては神様の計画通りだという考えがあります。

これが「 自由主義経済 」の根底にあり、経済に政府は関わらない方が良く、政府は小さければ小さいほど良いというのがアメリカ経済の「 保守 」の思想です。


この対立する思想として、「 リベラル 」がありますが、

経済は「 放置 」しておくと、実際は良くなりません。それは、ルール無しの完全自由主義では弱肉強食になり、勝った企業が独占市場を作ります。また、経営者が利益を独占し、労働者の給与を低く抑えて、雇用も経営者の思い通りにします。そして格差が拡大するからです。



「 リベラル 」の思想

そこで政府が介入するのが、「 リベラル 」で「 ソーシャル(社会的)リベラル 」なんて言われます。

リベラルは、独占などが無いように「 企業に規制 」をしたり、企業や金持ちから多く税金を取り「 公共事業 」をやったり、「 福祉で弱者に分配 」したりで、社会的平等を政府が強制的にやる思想で、社会的主義的な思想をミックスしてるので、ソーシャル(社会的)って呼ばれてます。


これが、「 保守 」 と 「 リベラル 」です。


ちなみに、「 自由主義 」も英語に直すと「 リベラリズム 」となり、どちらも「 リベラル 」となってしまいますが、「保守のリベラル」は「 古典的リベラル 」とか言う高校で習う 「アダム・スミス」が唱えた内容です。

「 古典的リベラル 」のもう一方は、この不備を補った修正的な「 ソーシャル(社会的)リベラル 」となります。


「自由」と「平等」
 


別の言葉で言い換えると、

「 保守 」は、「 自由主義 」
「 リベラル 」は、「 平等主義 」です。


「 自由 」の方を代表してるのが、アメリカの「 共和党 」

「 平等 」の方を代表してるのが、アメリカの「 民主党 」

この「 自由 」と「 平等 」の2つの概念は対立します。


「 自由 」が行き過ぎると貧富の差が拡大します。
「 平等 」が行き過ぎると共産主義になってしまい、自由競争が出来なくなり官僚的になります。


この2つの概念が、互いに綱引きしながらこの80年ほど進んできたのがアメリカです。


これが分からないと、なぜ2大政党になってるかも分からないし、この背景が分からないと色々なアメリカの映画を見ても理解できない事が多いし、色々な「 経済政策 」でも、なぜアメリカ国内でモメてるかも理解できません。

日本から見るとアメリカは一見1枚岩のように見えますが、南北戦争以来、「 自由 」と「 平等 」を背負ってきた人達が常に対立して一度も交わった事が無い国です。

歴史的流れと思想対立
 


また、この背景を踏まえると過去から今の経済の歴史も良く分かります。

1929年の金融バブルが崩壊し世界大恐慌になった時には、「 共和党 」のフーヴァーが大統領だったんですが、「 紙の見えざる手 」を信じており、経済を「 自由主義 」で放置してました。放置しておければ神様が何とかしてくれるって考えです。

そして経済は急降下しドンドン悪くなりました。

フーヴァーが首になって、「 民主党 」の フランクリン・ルーズベルトが大統領になり、「ソーシャル(社会的)リベラル」で、政府が積極的に経済に介入して「 ニューディール政策 」を行います。

「 公共事業 」をガンガンやり、政府が失業者に職を与えり、金融をコントロールし世界恐慌から経済を建てなおします。

戦後「 ソーシャルリベラル 」が(途中、共和党も挟みますが)基本30年間続きます。

ところが、1970年代アメリカは沈滞します。それは「 リベラル 」の「平等主義」の弊害で出てきて、自由競争が抑圧されて、公企業ばかりになってしまったからです。


1980年代の「 共和党 」のレーガン政権が自由競争を取り戻そうとして、「 新・自由主義 」を打ち出します。


「 新自由主義 」は、それまでの「 古典的自由主義 」で無く、神様のチカラでなく「 政府のチカラ 」で「 自由競争を活性化 」させようとする、「 政府が介入 」して「 自由 」にするというものです。

これは政府が持っていた 電力会社等の公共性の高い公企業をドンドン民営化して自由競争の中に参入させました。

この「 新自由主義 」が、その後世界中に広がりました。

但し、この根底には、「 放置しておけば良くなる 」という宗教があります。


そして根本的な思想は、
「 有神論 」 と
「 無神論 」

の対立です。


これで、殆んどのアメリカの政治対立は説明が付きます。


例えば、

「 有神論 」の 「 自由主義 」の代表は「 共和党 」であり、政治支援団体は神を信奉する 「 キリスト教 」です。

「 人工妊娠中絶 」や「 同性愛 」 が選挙の焦点になるのは、日本では考えられないでしょうが、

キリスト教の聖書に反した、「 人工妊娠中絶禁止 」、「 同性愛禁止 」を訴えて、キリスト教原理主義の人達の支持を「 共和党 」は選挙に利用します。

なので、ヨーロッパや、日本などのアメリカの自由主義とは意味が異なるのです。


近年の歴史
 


そして、「 共和党 」のレーガン政権から、「 新自由主義 」が行き過ぎて、

一時「 民主党 」のクリントン大統領時代に一気に経済回復するが、

「 共和党 」のブッシュ政権で、「 自由 」が行き過ぎて、本来自由にすべきで無い 軍需産業、水道等のインフラ会社まで海外の国が買ってしまうという有り得ない事態になります。

また本来、「 自由 」にすべきでない 「 医療 」であれば、健康保険が無いアメリカの医師は、民間が強くなり過ぎて民間保険会社の承認が無いと手術一つできない。
また、貧富の差が拡大し過ぎて、アメリカの1%の富裕層が、アメリカ全体の資産の40%近くを保有するまで格差が広がりました。

「 民主党 」のオバマ政権になり、FRBの金融緩和と「 リベラル 」経済で回復を図って、アメリカ経済はやっと上昇してきたところです。ブッシュの「 共和党 」政権では、富裕層に対する税金を下げていたのを、税率を上げて弱者に分配しよとしてます。

また、先進国で唯一健康保険が無い国アメリカでの、皆保険制度を導入しようとしてるのが「 民主党 」オバマ政権ですが、案の定「 共和党 」は大反対です。


「共和党」と「民主党」
 


「 自由主義 」は、頑張った人がお金持ちになるのは当たり前で、それを税金として奪い貧しい人に分けるのは共産主義であり大反対との立場で、皆保険制度に反対する訳です。この人達が「 共和党 」を支持します。


これに対して「 自由主義 」は良いが、お金が一か所に偏り過ぎるから、お金持ちの人から多めに税金を取って、それを貧しい人達に分配すると、貧しい人が落ちぶれずに中流化し、その子供も大学に行けたりと、社会の底辺が上がって行くとの事で「 富の再分配 」を打ち出してるのが、「 民主党 」です。


「 共和党 」が打ち出してる政策は、金持ちへの税金を安くする事、福祉を減らす事(甘やかしになるから)、自由に全員に競争させる事で、打ち出している理念は「 自由 」であり、「 自己責任 」の社会で弱肉強食です。そしてそれは子・孫の世代と延々と引き継がれる事になります。


一方「 民主党 」の理念が反映された政策は、前述の1929年の大恐慌の後に、それまでの「 共和党 」の自由競争で貧富の差が付き過ぎて、貧困層が食べれない位になったので、 


フランクリン・ルーズベルト大統領が出てきて「 この仕切り直しをやろう 」と言いだします。

これをトランプに例えて、「ゲームを無しにして、カードの配り直しをしよう」

カードの配り直しの事を ”ディール”と呼びますが、この新しい配り直しだから、”ニューディール”と名付けます。

「 ニューディール政策 」とはギャンブルにおける配り直しの事を意味してます。

「 共和党 」と「 民主党 」の対立は、「 自由 」対「 平等 」であり、どっちにも良い所があり、どっちにも悪い所がある。

「 自由 」に競争できて、能力のあるものが勝つのは良い事だし、

負けた人にもチャンスを与えようと、「 平等 」の考え方もまた正当性がある。


それぞれのの良い所が出ている間は、非常に社会が良いが、長期間続き過ぎると悪い側面が出てくる。

この「 自由 」と「 平等 」とが綱引きをしながら、30年単位で行ったり来たりて前進してきた国がアメリカです。


投資するにも、「 共和党 」と「 民主党 」の政策の思想の本質を捉えて、アメリカ経済にどう影響を与えて、それがどう日本に波及するかを考えると面白く楽しめますよ。